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フェアトレード認証コットンの普及を通じてコットン生産と貿易における
社会課題の解決を目指す
豊田通商株式会社様 インタビュー

2021.10.01

トヨタグループの総合商社として様々な事業領域を持つ豊田通商。
グローバルカンパニーとして、人・社会・地球との共存を図り、豊かな社会づくりに貢献しています。
繊維事業分野においては、グループ各社で連携し「国際フェアトレード認証」を受けたコットンの販売・認知度向上への取り組みを行っています。

【原料から糸、生地、製品まで一貫してフェアトレード認証取得】

フェアトレード・コットン事業は、豊田通商がグループ全体で、原料から糸、生地、製品(デザイン企画)まで一貫して提案できることから、2018年、綿花調達の「東洋棉花」と、紡績・生地生産の「信友」、 企画・販売の「豊通ファッションエクスプレス」 の3社が主軸となりスタートしました。異なる現場で働く社員の強い結束によって、生産から消費まで一貫したフェアトレードの仕組みを構築し、世の中へと還元していくフェアトレードの挑戦が始まりました。グループ全体で、フェアトレード認証コットンの取り扱いに向けて認証取得を進め、国際フェアトレードラベル機構が定める認証を、生産・紡糸・織布・染色・製品製造・販売の全工程で取得しました。

2019年6月、豊田通商グループで手がけるフェアトレード認証コットンを使用したユニフォームが名古屋市環境局に納入され、ごみ収集職員の帽子や作業服として採用頂きました。フェアトレード被服の公共調達としては、政令指定都市で日本初となりました。
また、2021年3月にはYKK株式会社様へフェアトレード認証コットンを使用した企業別注作業服を納入しました。
この事業を通じて、フェアトレード認証製品への社会の認知度を向上させ、開発途上国の原料を適正な価格で継続的に購入し、生産者の生活改善を目指しています。

[フェアトレード最低価格とプレミアム(奨励金)を生産者に保証]

フェアトレードは「開発途上国の生産者が自らの力で暮らしを向上できるように支える仕組み」です。
国際フェアトレード認証ラベルを付けて製品を販売するには、コットン農園から販売元までサプライチェーン全てで認証を取り、本物のフェアトレードであることを証明しなくてはならなく、その基準を満たし継続するには細やかな配慮が必要となります。
国際フェアトレード基準は「開発途上国の小規模生産者・労働者の持続可能な開発を促進することを目指して設計されており、生産コストをまかない、かつ経済的・社会的・環境的に持続可能な生産と生活を支える『フェアトレード最低価格』と、生産地域の社会発展のための資金『フェアトレード・プレミアム(奨励金)』を生産者に保証する」とします。生産地や製造過程の全ての人権や環境に配慮することは当然のことではあるのですが、企業がサプライチェーン全てに認証を取得し、それを継続することは容易ではありません。現在、豊田通商グループではサプライチェーン全体で国際フェアトレード認証を取得し、さらに製品を多方面へ広げる準備をしています。
コットン生産地の西アフリカのセネガルとインドの農園では、コットンは手積み作業で、運搬や梱包までほとんどの工程を人力で行うことで雇用を創出。プレミアム(奨励金)は子ども達の学校建設や地域のインフラ整備などに大切に使われています。

【課題から、新ブランドの設立へ】
しかし、フェアトレード認証を取得したからと、すぐにはフェアトレード・コットンの需要は伸びていません。認知度の低さ、サプライチェーン構築のハードルの高さ、価格が高いという課題。安さだけでなく、商品の背景や購入後の社会への影響を考えてフェアトレード認証商品を選んでほしいと私たちは願います。しかしその実現にはまだ少し時間がかかるので、まず“できることから少しずつ”という精神で始めようと、新プロジェクトが誕生しました。

【8%からはじめる∞の可能性、サスティナブルな「COTTON∞(コットンエイト)」】

フェアトレード認証コットンを流通させるために、手に届きやすくし、買ってもらうにはどうしたら良いのかを練り、設立したのが、糸に対し8%以上相当のコットンを、フェアトレード認証を受けた生産者から調達する当社オリジナル商標ブランド「COTTON∞(コットンエイト)」です。フェアトレード市場がまだ十分に開拓されていない環境下での第1歩として、使用する糸にフェアトレード・コットンを8%以上混入することで、生産地で働く人々の暮らしや、仕事環境が向上し、世界が、そして未来が少しずつ良くなるように、8%から無限の可能性を拡げる挑戦です。フェアトレード・コットンの使用量を少しずつ増やし、日常に取り入れやすい形を提案し、社会に溶け込む仕組みを展開しています。COTTON∞は、綿花生産から消費まで、全てのプロセスを巻き込んでフェアトレードを促進する、豊田通商グループの総合力を活かしたチャレンジです。

目に見える形での生産者への利益還元と、流通の透明性で、しあわせが無限に広がる社会を作りたい。そんな熱い想いから、COTTON∞は生まれました。大量生産される多くの製品が、低賃金労働を生む一方、COTTON∞を使用した商品の購入により、遠い国の生産者をも笑顔にできます。

今後は、フェアトレード・コットンの普及を通じて、生産者と生活者がお互いを認めあい、活かしあいながら持続可能な社会を紡いでいくことを目的とした、プロジェクトとして関わるステークホルダーを巻き込んでいき、しあわせが無限に広がる社会づくりを目指します。

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