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業界初 “エコフリサイクルキャンペーン”から始まった環境保全への取り組み。
サステナビリティの概念を企業・事業戦略に組み込む大丸松坂屋百貨店様インタビュー

2022.05.03

JFRグループの中核事業会社である大丸松坂屋百貨店。
2016年、当時業界初の試みとして、循環型社会の構築に向けて、いらなくなった衣料品・バッグなどを回収する“エフコリサイクルキャンペーン”がスタートしました。以来、利益追求と社会・環境課題への貢献を両軸に企業活動を推進、百貨店の持つ強みである、「つくる人」と「つかう人」をつなぐ(発見・発掘、編集)能力に「持続可能性」をかけ合わせ、サステナビリティの視点から環境および社会課題の解決に、全社一丸となって取り組んでいます。具体的にどのような活動・目標をお持ちなのか、経営戦略本部経営企画部サステナビリティ戦略担当の米山さんにお話を伺いました。

【サステナブル経営に向けての7つのマテリアリティ(重要課題)】

「百貨店の強みはお客様と直接ふれあえること」。

百貨店ゆえ、多くの人がふれあい、出会う場を持っています。都市と地域の循環、そして世代を超えてモノや人のつながりを恒常的に保ち続けるためには、持続可能な社会、ひいては地球環境への配慮が不可欠と大丸松坂屋百貨店は考えます。
そこで2018年に大丸松坂屋百貨店を傘下にもつJ.フロントリテイリングとして5つのマテリアリティを設定しました。

●低炭素社会への貢献
●ダイバーシティの推進
●ワークライフバランスの実現現
●地域社会との共生
●サプライチェーン全体のマネジメント

2021年に「低炭素社会への貢献」を「脱炭素社会の実現」に、「ダイバーシティの推進」を「ダイバーシティ&インクルージョンの推進」、「ワークライフバランスの実現」を「ワーク・ライフ・インテグレーションの実現」に改定し、新たに

●お客様の健康・安全・安心なくらしの実現
●サーキュラー・エコノミーの推進

の2つを加え、合計7項目を今後持続的に取り組むべきマテリアリティ(重要課題)と特定しました。

今や社会・環境課題への貢献と企業成長は切り離して考えることはできません。
私たちは、このような課題に積極的に取り組み、いつまでも笑顔で幸せにくらせる環境・社会を未来に届けることが使命だと考えます。

大丸松坂屋百貨店が取り組む7つのマテリアリティ

【お取引先・従業員との意思の共通化。「脱炭素社会の実現」】

7つのマテリアリティの中で特に経営として重点を置いているのが「脱炭素社会への実現」です。具体的な目標として、対2017年度比で2030年までにスコープ1・2CO²排出量の60%削減。さらに2050年までにはゼロという数字が示されています。
このため、大丸松坂屋百貨店では、基本的な流れとして、温室効果ガスの事業活動における直接排出量(スコープ1)および、事業活動で使用した熱・エネルギーの使用における間接排出量(スコープ2)を算定し、削減するという取り組みを行っています。さらにそこに加えて、事業活動における他社からの間接排出量(スコープ3)を2030年までに対2017年度比40%削減という目標も。このスコープ3の削減に向け、取引先の理解と協力を得るために説明会をするのは業界初の試みとなるそうです。
これら実現のためには、サプライチェーン上に係る全ての人と意識を同じにするのが最初の一歩。そのため、取引企業への説明、取り組みへの理解・共有は不可欠です。実際、インタビューから数週間後に行われる上述の参加取引先は約300社だそうです。

【“エコフリサイクルキャンペーン”から始まった、ソーシャルグッドな事業活動】

不用になった衣料品やくつ・バッグとショッピングサポートチケット(1000円)を交換、そんな“エコフリサイクルキャンペーン”がスタートしたのは2016年のこと。これはCOP21(パリ協定)が採択された翌年のことです。以来、このキャンペーンは拡大を続け、2021年初夏には「コスメdeエコフ」(プラスチック製化粧品空容器の回収)を実施しました。また店舗では、「Think GREEN」をコミュニケーションワードに身近なところからサステナブルにつながる取り組み、商品を提案。「一人一人が少しずつ、ほんの少しでも構わないので自然に環境に地球に、想いを巡らせてみませんか」、と我々消費者に投げかけてくれているようです。

また、「Think LOCAL」をコミュニケーションワードに、九州から札幌まで全国に15店舗を展開する強みを生かし、その地域と共生する取り組みを進めています。現在、大丸松坂屋オンラインストアでは、店舗のある地域を中心においしい名産やおすすめの名品を紹介。全国どこにいても「買える」「買って応援できる」場を提供し、地域社会への貢献活動を推進しています。

エコフリサイクルキャンペーン
地産市場

株式会社大丸松坂屋百貨店
経営戦略本部 経営企画部部長 サステナビリティ戦略担当
米山 由紀さん

1993年松坂屋入社。松坂屋銀座店営業部マネジャー、GINZA SIXリテールマネジメント営業部長などを経て、2019年9月よりCSR・環境マネジメント担当、2021年3月より現職。

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