メイド・イン・サスティナブル・プロジェクト

LIVE配信「市長さんといっしょ」
TOP 企業インタビュー Vol.14凸版印刷株式会社様様 インタビュー

サステナビリティ経営を推進し、
さらなる「社会的価値創造企業」を目指して

凸版印刷株式会社様

2022.08.22

連結売上高1兆5475億円、グループ社数200社超、従業員数54,000人超。今年で創業122年目を迎える凸版印刷株式会社は、創業当初より培ってきた「印刷テクノロジー」をベースに、様々な事業・サービスを展開。今や世界最大規模の印刷会社となりました。2021年に発表された中長期経営計画では重点施策の一つとして「ESGの取り組み深化」を掲げ、この中で「経営とサステナビリティへの取り組みは一体であると考えています。社会課題を解決していくために事業に取り組んでいく、これが持続可能な社会に貢献する企業の在り方だと認識しています」と明言します。
社会的価値創造企業を目指して、凸版印刷はどのような取り組みをしているのか。広報本部 サステナビリティ推進部、大森様・西崎様にお話を伺いました。

【進化するサステナビリティ経営】

トッパンのサステナビリティ経営のこれまで

凸版印刷では、2015年の国連採択以前の2000年に、すでにSDGsのコンセプトと共通するテーマの多い企業理念・経営信条・行動指針からなる「TOPPAN VISION21」を策定しています。
その後2019年にSDGsの観点から事業活動と全社活動においてマテリアリティを設定する「TOPPAN SDGs STATEMENT」を策定・公表し、その流れの中で社長を委員長とするサステナビリティ推進委員会を発足。さらに2020年には事業活動マテリアリティの具体的な活動目標として「TOPPAN Business Action SDGs」を策定。「環境」「まち」「ひと」にわけた3グループの中にトッパン独自の技術やノウハウ、強みが発揮できる領域を中心に9つの注力分野を特定、数値目標を設定してビジネスにおけるSDGsへの貢献を加速しています。 経営の中にSDGsを織り込み、「企業の成長=社会課題の解決」の実現へとさらなる挑戦を続けています。「社会的価値創造企業」を目指して、凸版印刷の進化はこれからも続いていきます。

トッパンのサステナビリティ情報

【サステナビリティ活動-その具体的な取り組み内容(一例)】

ビジネスを通じた、凸版印刷のSDGs貢献の事例をご紹介します。

①「環境」<モノマテリアルパッケージ> 

サステナブルパッケージ

プラスチックごみの削減が大きな社会課題となっている中、トッパンはその解決に向けパッケージのモノマテリアル(単一素材)化によるリサイクル適性の向上に注力しています。
従来のフィルムパッケージは機能性を高めるため複数の素材で構成されており、リサイクル適性に課題がありました。トッパンは世界トップシェアを誇る透明バリアフィルムブランド「GL BARRIER」のラインアップとして、軟包材に使用される3つの主要素材(PE、PP、PET)をそれぞれ基材とするバリアフィルムを開発。これにより幅広い分野において、単一素材で構成されたモノマテリアルパッケージの展開が可能となりました。

モノマテリアルパッケージについて

②「まち」<文化財保全・VR>

小石川VRシアター

近年、消滅の危機にある文化財や歴史的建造物の保全が喫緊の課題となっており、また自治体や商業施設などにおいては、地域の文化資産をデジタルアーカイブ・コンテンツ化することで、次世代に向けた歴史理解の促進と併せて、新たな観光資源として活用した持続可能な地域づくりの取り組みが拡大しています。 凸版印刷では人類のかけがえのない資産である文化財の姿を後世へ継承するため、印刷テクノロジーで培った色彩を管理する技術と高精細画像データ処理技術、形状をデジタル化する立体形状計測技術を核に、より精確なデジタルアーカイブを行うため、文化財専用の大型オルソスキャナーを開発するなど、技術開発を積極的に進めています。
これまでに、熊本城や、国宝「大坂冬の陣図屛風」(東京国立博物館所蔵)など、国内外の数々の貴重な文化財のデジタルアーカイブに取り組んでいます。

トッパンVRについて

③「ひと」<医療・ヘルスケア>

「DaTuM IDEA」社ロゴマーク

凸版印刷は「健康・ライフサイエンス」領域を今後の成長領域と定め、事業拡大を推進しています。2019年11月には、次世代医療基盤法に基づく、医療情報の匿名加工を行う認定医療情報等取扱受託事業者であるICI 株式会社と資本業務提携契約を締結。これを踏まえ凸版印刷は医療機関から収集された電子カルテデータを基に、治療の効果や安全性の臨床アウトカム評価に活用できるツール「DATuM IDEA(デイタム イデア)」を開発。健康長寿の延伸と効率的な創薬を支援するサービスの提供を通じ、 持続可能な社会の実現に貢献しています。

製薬会社向け電子カルテデータ分析ツール

【世界の社会課題を「突破」する】

テレビCM 『すべてを突破する。TOPPA!!!TOPPAN フードロス篇』 より

また、2021年4月より当社史上初の大々的なテレビCM出稿をスタート。その軸となるブランドコピー「すべてを突破する。TOPPA!!!TOPPAN」には、印刷だけではない、幅広い事業で世界中のあらゆる課題解決に取り組む凸版印刷の“真の姿”を表現しています。
例えば2021年7月より放映されたCMシリーズ第3弾『すべてを突破する。TOPPA!!!TOPPAN フードロス篇』は、凸版印刷が提供している透明バリアフィルム「GL BARRIER」を取り上げています。世界中の様々なパッケージで使われており、食品を酸化・乾燥・吸湿などから守ることによって品質を長期間保持し、「フードロス」低減の一翼を担う「GL BARRIER」を大泉洋さん・成田凌さんがコミカルな掛け合いで紹介。この他にも様々な製品・サ―ビスをCM内で取り上げることで、凸版印刷という企業の最新の取り組みや目指す姿を、見る人にわかりやすく教えてくれています。

「すべてを突破する。TOPPA!!!TOPPAN」特設ブランドサイト

凸版印刷株式会社 広報本部
サステナビリティ推進部
大森裕二さん

【経歴】1999年、凸版印刷株式会社に入社。出版社営業部門、デジタル出版関連企画部門、教育事業推進部門を経て、2018年に広報本部に異動。以来、サステナビリティ推進本部 課長としてESGに関する情報開示、外部評価機関への対応等、コーポレート全体のサステナビリティ推進のために活動している。 兵庫県 姫路市出身。

凸版印刷株式会社 広報本部
サステナビリティ推進部
西﨑文茄さん

【経歴】2017年、凸版印刷株式会社に入社。入社より本社 広報本部に配属され、以来、PR、メディアリレーション、CMなど広告制作、社内報、ショールーム運営、販促イベント、SNS運営、会社案内・ツール制作など多岐にわたる広報・宣伝業務を担当。2022年4月よりサステナビリティ推進部に異動し、トッパンのサステナビリティを推進している。 愛媛県 松山市出身。

凸版印刷株式会社

Made in Sustainable Project